5月20日主日礼拝メッセージ 喜びを運んで来る方 マルコ11:1~10
2012-05-20
今日の聖書はイエス・キリストがろばに乗ってエルサレムに入城する場面です。エルサレムの人々は熱狂的にイエス様を迎えます。
私たちはヒーローやアイドルに熱狂します。今年はオリンピックがあります。活躍する選手たちに人々は熱狂するでしょう。しかし、神さまは熱狂するものではありません。礼拝するお方です。従うお方です。ですが人々が神さまに祈るときの心の動機は自分のために熱狂させてほしいという思いが見え隠れしていないでしょうか。
イスラエルの人々は、自分たちのためにイエス様が自分たちを苦しめている敵ローマから解放してくださるお方だととんでもない勘違いをしていたのです。私たちは自分を基準として物事を見ます。自分を苦しめるものであるならすべてが敵なのです。しかし神さまから見るならすべての人間が等しく神さまの敵です。なぜならすべての人を愛する神さまにとって自分がすべてで他のものは敵と見る私たちはこの神さまがつくられた愛の世界を破壊する存在でしかないからです。
しかし、神さまは敵である私たちを愛してくださいました。神さまのひとり子であるイエス・キリストをとおして敵である私たちを敵ではなく子として受け入れてくださったのです。ろばに乗ったイエス様がその何よりの証でした。神さまは平和の使者としてイエス・キリストを私たちのもとに贈って下さったのです。しかし、自分こそ世界の中心であると固く信じて疑わないイスラエルの人たちはわかりませんでした。私たちも同じです。神さまに祈りましょう。自分中心から自由にされ神さまを愛し、自分の敵だと思う人たちを愛する喜びをイエス様に頂くことができるようにと。