11月22日 泉のほとり
2015-11-21
ペテロのメシア告白
彼らに言われた、「それでは、あなたがたはわたしをだれと言うか」。ペテロが答えて言った、「神のキリストです」。(ルカ9:20)
これはあまりにも有名なペテロのメシア告白です。イエス様は弟子たちに「わたしをだれと言うか」「何者だと思うか」と質問されたのです。当時、人々はイエス様のことを「バプテスマのヨハネ、エリヤ、預言者のひとりが復活したのだ」と言っていたのです。
人々はイエス様のことを「メシアの前に来て道備えをする人」「メシアが来られる準備をする人」としての理解でした。イエス様が人々のまえで福音を宣言し、力ある御業を行なったにもかかわらずメシアだとわからなかったのです。それだけ人々の心の目は覆われていて神様の約束してくださったメシアを見ることができませんでした。
私たちの心の目も覆われていて神様を見ることができません。罪人であるということはそういうことなのです。神様を知ることはできないのです。では、どうすれば神様の約束されたメシアを見ることができるでしょうか。知ることができるでしょうか。
イエス様はひとり祈っておられました。弟子たちに質問するまえに祈っておられたのです。弟子たちの心の目が開かれるように祈られました。イエス様の祈りゆえにペテロはイエス様が「神からのメシア」であると告白できたのです。私たちが告白する背後にイエス様の切なる祈りがあるのです。これもまた神様の力ある御業、福音(喜びの出来事)なのです。 牧師 林 健一
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