10月8日(水) 夜の祈り会 マルコ6章14~29節 「力は欲しいが責任は欲しくない」
2014-10-09
ところが、ヘロデはこれを聞いて、「わたしが首を切ったあのヨハネがよみがえったのだ」と言った。 このヘロデは、自分の兄弟ピリポの妻ヘロデヤをめとったが、そのことで、人をつかわし、ヨハネを捕えて獄につないだ。 (マルコ6:16~17)
イエス様は12弟子を派遣されました。それは神の国の到来を告げ、救い主を待ち望んでいる人々に真の王・救い主が来られたことを知らせるためでした。しかし、ここにも王になることを欲していた人物がいます。国主ヘロデでした。彼は父ヘロデ大王の息子でした。ローマは彼に王としての称号を与えることを拒みました。
ヘロデは、彼の悪行兄弟ピリポの妻ヘロデヤを強引に自分の妻とした。そのことにバプテスマのヨハネは批難したのです。バプテスマのヨハネは首をはねられてしまいます。聖書には記されていませんがヘロデの最期は哀れなものだったようです。
真の王はただ一人なのに、ヘロデのように王になりたい。私たち誰もが心の底に持っているものです。それゆえに人に仕えることができません。私たちが人に忍耐できないのは王になりたい。力は欲しい。思うがままに人を支配したい。ただそれだけのことなのです。しかし、それだけのことが長い歴史のなかで数えきれないほどの悲劇をうみました。
真の王はただお一人だけです。イエス・キリスト。このお方だけが真の王としての責任を果たすことができるのです。現代には力は欲しい。だが責任は欲しくない。そのような身勝手な権力者が我が物顔で人々を支配しています。教会は真の王イエス・キリストの支配を心から祈り求めなければなりません。